車いすドライバーには必需品だけど、意外と知られていない!? イタリア発のクルマの手動装置メーカー

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両脚が不自由な車いすドライバーにとって自家用車の利用はとっても便利ですが、アクセルなどを踏めないので必ず必要になってくるのが手動装置。
ご存じない方のためにも簡単に説明しておくと通常タイプの手動装置の場合、運転席の横にアクセル&ブレーキペダルに直結された手動レバーがあり、これを手前に引くとアクセルペダルを踏み込み、レバーを置くに押すとブレーキペダルも押し込まれる構造になっています。

国内で一般的なのが、「NISSIN」ブランドで有名な(株)ミクニ ライフ&オート(旧:(株)ニッシン自動車工業)製と(有)フジオート製の「FUJICON」ブランドの手動装置です。
そしてこれまた通常の場合、運転席左側にレバーが設置されます。
なぜならば、国産車はステアリングの右側にウインカーレバーが付いているので、右手でステアリングを握り、左手で手動装置を操作することになるからです。

ところで、実はこの手動装置、特別な免許は必要ないんです。
クルマの免許証の裏に「AT車でアクセル・ブレーキは手動式に限る」と条件が付けられるだけです。
逆に言えば、免許証に条件が付いていないボクの家族は普通にペダルを踏んで運転しています。
ただし、この条件を付けてもらう際に一度、各都道府県の運転免許センターにあるシミュレーターで実際に手動装置を操作できるか否かの確認があります。
よくゲームセンターで見かけるシートに座るタイプのレーシングゲーム機に手動装置を付けた感じのモノです。
これにパスすれば、免許証の裏に条件が付されます。

ボクはたまたま、入院していたリハビリ病院に同型のシミュレーターがあり、OT(作業療法)の訓練で練習を積んでいたので難なくクリア。
ただボクの場合、ケガの影響で左腕全体の筋力が弱っていたので、手動装置を左手で操作することに物凄く違和感がありました。

それに当時所有していたクルマが輸入車のプジョーで、ウインカーレバーはステアリングの左側だったので、左手で手動装置を操作しているとウインカーはどうするの??? と悩んでいたら、偶然にもプジョーのディーラー・GST(株式会社ジー・エス・ティー/横浜市)が海外製の手動装置の日本総輸入元でした。
その手動装置がイタリアで50年以上の歴史と実績を持っているGuidosimplex(グイドシンプレックス)。
欧米ではメジャーな手動装置メーカーで、ランボルギーニやポルシェに取り付けてレースに参加している人もいます。

このメーカーの手動装置もいろいろなタイプがありますが、ボクはステアリングの右側に付けるレバータイプ。国産車は左側にも付けられます。
この手動装置の良いところはステアリングのすぐ近くにレバーが付くことから、レバー(アクセル)を引きながらステアリングに右手を添えられるので、左手でサイドブレーキやエアコン等のステッチを操作できることですね。


写真は手動装置を取り付けて3代目のMINIです。
そう、装置は付け替えが可能(例外を除く)なので、クルマを買い替えても流用可能なのです。
プジョー206→プジョー308→MINIと引き継いでます。
お値段は国産メーカーのモノより、ちょっとお高いくらい。

ちなみにこの手動装置、引くか押すかなので構造的にアクセルとブレーキを同時に動作することが出来ないんですよね。
だからアクセル・ブレーキの踏み間違いが絶対に起こりません!
慣れるまではちょっと大変ですが、高齢者ドライバーにもおススメなのにな・・・と、痛ましいニュースを見るたびに思う今日この頃でした。。。

興味を持たれた方は、是非ともグイドシンプレックス ジャパンにお問い合わせを!